こんにちは。
今回は、立体マスク作り(型紙作りから)の失敗と改善の記録紹介です。
比較する試作マスク
今回作ったのは あごまで覆う、ゴム通しがマスク両サイドにあるタイプのマスクです。前回の下の記事で紹介したものです。
今回ゴム通し部分の形を少し変えたので、縫代に切込みを入れる位置が違いますが、作り方自体はほぼ同じです。作り方については下記で簡単に説明します。
失敗した試作マスク pt-m5-200424
作ってみたものの、不満がいくつか・・・。
- マスクが扁平で鼻、口が布に当たる
- 鼻と顎の部分に隙間ができる
- マスク中央が視界に入る
失敗の原因は、マスク前面のカーブ(型紙のA~C)が扁平過ぎたことで、マスクの縦が長くなりすぎ、顔の凹凸にフィットしないマスクとなってしまったと思われます。
このマスクの型紙はこちらの記事でごらんください。
問題点とその原因を考えてみると
- AとC結んだ直線と点Bとの間が1㎝程度の凸では、鼻と口が布に当たる
- マスクのカーブが緩い時は特に、ABが長いとマスクが目にかかる
- ゴム通し部の形状がこのタイプのものは、オレンジ線の幅が狭いと作業が難しい
そこで次のように改良したマスクを再度試作しました。
改良した試作マスク pt-m6-200425
改良ポイントとしては、
- AとCを結んだ直線と点Bとの間を2㎝程度にする(カーブを少し強くする)
- ABを1㎝弱短くする ※
- ゴム通し部の幅を1㎝程度長くする
※ABの長さは短くしなくても、カーブが強ければ問題ない場合もあります。今後要検討です。
このマスクの型紙はこちらの記事でごらんください。
作り方
今回のマスクは、少しゴム通し部の形状がpm4とは異なっていますが、基本的には同じ作り方です。ゴム通し部に内布をつけています。
縫代への切込み位置が少し異なるだけですが、簡単に作り方等、記しておきます。
YouTube動画もありますので、よかったらのぞいてみてくださいね。
所要時間
20~30分程度(個人差はあります)
ミシン縫いで内布をつけない場合は、10分程度で作れます。
必要な材料・道具
材料
- マスク本体の布:
- pm5:約24cm✕18cmの布2枚(布は同じ布を準備)※縫代は約1cm程度でカットします。
- pm6:約28cm✕17cmの布2枚
- 内布をつける場合は内布:
- pm5:約8cm✕9cmの布2枚(マスク本体と別の布でもOK)
- pm6:約10cm✕9.5cmの布2枚
- ゴム:20㎝程度が2本
- 糸
布サイズ、ゴムの長さは目安です。
道具
- チャコペン
- 針
- まち針
- はさみ
ミシン縫いでも手縫いでもできます。
製作の流れ(内布付き)
- 型紙(本体、ゴム通し部分内布)を準備する
- 型紙は本体とゴム通し部分内布の2種類。輪の部分で左右対称にひっくり返し、型を写す。
- 型紙を写し、縫代を1㎝程度とって布を裁断する(本体、内布を各2枚)
- 内布と本体は、マスクの上下がわかるように縫代部分に目印(●、■)をつけておくとよい。
- 本体とゴム通し部分内布をそれぞれ中表に合わせオレンジの部分を縫い合わせる(2セット作る)
- 本体と内布の●ー●、■ー■、青い合印ー内布の4角、をそれぞれしっかり合わせる
- 青い合印の縫代部分に切込みを入れ、布を外表に返す
- 切込みは糸を切らない程度にギリギリまで入れる。
- ABCEの赤いラインを左右とも縫い合わせる
- ABCEの縫代カーブ部分に切込みを入れ、開く
- ABCEを中央にして青いラインを縫い合わせる
- 内布の縫代部分を一緒に縫い込まないように、まち針を刺しておく。
- マスク4角のゴム通し部分を縫わずに開けておく
- ゴム通し部分から外表に返し、形を整える
- マスクのゴム通し部4カ所のうちどこでもよい。
- ゴム通し部は今回4㎝程度にしたが、生地が厚いと内布をつけた場合外表にひっくり返しにくい。※
- ゴムを通し、結んで輪にする
※薄めの生地を使うか、型紙をpm4のタイプにした方が外表に返しやすい
感想
今回は試作して失敗したと思う部分と、作り方の流れを簡単に紹介しました。
しかし、好みのマスクは人により違うと思う(好みも違うし、顔の形状も違う)ので、これからもいろいろ試作してみようと思います。
私は顎がしっかり尖っている傾向があるため、顎までしっかり覆うマスクが落ち着くのですが、娘はあまり好きじゃないようです。顎に当たるのが嫌なんだそうです。そこで、次は娘の希望により、あごまで覆わない立体マスクの型紙を紹介できるように頑張ります。
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