やっとリベンジできました!
肘、膝を曲げられる、関節可動のテディベアづくりに失敗してから、はや1年!!
今回は自分のイメージしていた通りの関節可動テディベアになりました!
おぉー!本当だ!結構いろんなポージングができてる!うらやましい(笑)
難点をいえば、カシメという金具を使ったので、手軽に作る感じではないのですが…。まだ改善の余地が多々ありますが、今回も型紙と作り方を紹介します。
関節可動テディベアについて
今回は、久々にイメージしたように作品ができました!
1年前にチャレンジした、肘と膝がまがるテディベア…ps4は大失敗でした。
以前失敗したひじとひざが曲がるテディベアの記事(型紙)はこちら!
縫うだけで関節の動きが可能になる構造、型紙を作るのは難しいと痛感。そして、今回うちにたくさん余っていたカシメという金具の使い道を考えていて…関節に使えそう!!と思い立ったわけです。
ついでに、腕と脚だけでなく、首も左右に回転させたいなぁと思ったので、ボタンでくっつけて回転するようにしてみました。
カシメという道具、材料は、使ってみると楽しい手芸材料のひとつだと思います。作品の幅も広がります。今回は、カシメを使った関節可動テディベア第1号ですが、今後も改良を加えて楽しめそうです!
なんといってもポージングが楽しい!カシメでしっかり関節がとまっているので、自立もちゃんとできる。
難点は、カシメという材料、カシメ固定の道具を準備するのがやや面倒かも…小さい手芸店には道具や希望のサイズ等がないかもしれないです。ネットショップならすぐ入手できますけど。
今回使った両面カシメは、足長(足の部分が約1㎝)で、頭の部分も0.8㎝程度の円になっていますが、テディベアの大きさ(今後いろんなサイズのテディベアを作る前提)、素材(生地の厚み)、綿の詰め具合によって使用するカシメを変えないと、うまく固定できなくなるかもしれません。
次回以降の型紙作りで改良したい点を、後の「気になるところ」で記載していますが、今後いろいろ試作してポージングできる関節可動テディベア作り、楽しんで紹介していきたいと思います!
簡単な製作の流れをまとめたYouTube動画はこちらです。動画は約4分です。
気になるところ
頭部
- 鼻下が長すぎた…もう少し短い方が可愛いかも(好みにもよりますが)
- ボタンホールが後ろになりすぎた…顎パーツをもう少し短くするか、鼻下の構造を変えて、ボタンホールの位置がもう少し前にくるようにした方がよいかも→今回はボタンをつける位置を後にずらしました
- 目の凹みをつくる際にできる顎下の凹みが不格好…目の凹みの作り方を変更するか、顎下の糸を通すポイントを変更してみた方がよさそう
腕・脚の厚み
- 今回使用したカシメの足は1㎝弱の長さ→腕と脚の両端に綿を詰めすぎると、カシメの足より厚みが出てしまうため、固定が難しくなる(固定できたとして、外れやすくなりそう)
- あまり厚地の生地でテディベアを作ると、カシメ固定しづらいかも
他にもボタンホールの作りとか、足底の形とか、改良したい点はいくつかありますが、少しずつ試作してみます!
型紙
このクマっぽいぬいぐるみの型紙PDF(無料)はこちらをご覧ください。
材料・道具・所要時間
材料
- 生地(目安量):30㎝✕40㎝
- 厚地の生地は、カシメ固定が難しくなるのでおすすめしません
- 糸、綿:適量
- 両面カシメ(足長):4セット(片面カシメでも可能)
- 足の長さが1㎝程度は必要
- 直径0.8~1㎝程度のボタン:1個
- 首を回転させるために必要
- ボタンホールに入り、回転させるのに支障ない大きさ、形状のボタンならなんでもOK
- 顔用の目玉パーツ、刺繍糸等
- 顔刺繍は好みで
道具
- 針、まち針
- はさみ
- チャコペン
- 棒状のもの
- 外表に返したり、綿を詰める際、棒状のものを使うと手足の先の作業がしやすい
- カシメの固定に必要な道具(打ち具、打ち台、穴あけ具、木槌など)
カシメとは、鞄等、補強や装飾のためによく使われている金具です。
穴をあけた生地や素材に、対になった金具(足の長い金具と、それにかぶせる金具)をはめ込んで、打ちつけることで簡単に外れないように固定するものです。よく鞄の持ち手部分についてたりします。
カシメにもいろんなサイズや種類があるようですが、今回はテディベアの腕と脚の接続に使うため、綿が入った厚めのパーツを固定できるよう、足が長めのものを使っています。
カシメや、カシメを固定するために使う道具は、手芸店やネットショップ等で手に入ります。(小さい手芸店には置いてないかも)道具に関しては、専用の物を使用した方が仕上がりが綺麗かと思いますが、代用も可能かもしれません。ただ、叩く際に怪我しないよう要注意です。
- 打ち具
- 打ち台
- ゴム板(叩く際かなり響きます。分厚い雑誌等で代用してもOK)
- 穴開け具(目打ち等)
- 木槌など
所要時間
個人差はあると思いますが、数時間~1日で可能です。
作り方
簡単な製作の流れをまとめたYouTube動画はこちらです。動画は約4分です。
布に型紙をうつし裁断する
布の裏面に、縫い代を0.5センチ程度確保して配置し、合い印もしっかりとうつします。
- 頭、胴:対称に各1枚
- 頭中央:1枚
- 顎:1枚
- 耳:4枚
- 腕上:対称に各2枚
- 腕下:対称に各2枚
- 脚上:対称に各2枚
- 脚下:対称に各2枚
耳をつくる
耳を2セットつくる。
- 耳2枚を中表に合わせ、返し口を開けて縫い合せる
- 縫代カーブ部分に切込みを入れ、鋭角に尖っている角をカットする
- 外表に返す
- 返し口をコの字に縫ってとじる
頭をつくる
- 頭(対称の2枚)を中表に合わせ、鼻先から●まで縫い合わせる
- 縫い合わせた頭左右と、頭中央を中表に合わせ、鼻先から★に向けて両側とも縫い合わせる
- 角度がついている部分は、縫代に切込みを入れながら縫い進めると作業しやすい
- 縫代カーブ部分に切込みを入れる
- 顎を中表に合わせ、縫い合せる
- ●から★にむけて、★側1㎝程度は縫わずにあけておく
- ★まですべて縫ってしまうと、返し口がせまくなり外表に返しにくくなるため
- 返し口から外表に返し、中に綿を詰める
- 4で縫わずにあけておいた●から★のラインを縫い合わせる
- ★ー★の部分だけ、縫代を内側に入れた状態で縫わずにあけておき、ボタンホールにする
耳を頭につける
- 耳の位置を決め、縫い付ける
- 耳の位置はまち針で仮固定し、目安にチャコペン(消えるタイプのものが便利)で印をつけておくと作業しやすい
- ボタンホールから針を入れ、耳の端→もう一方の端→中央→その間の順に縫い付ける
顔をつくる
- 目の位置を決め、目と顎下に消えるチャコペンなどで目安になる印をつける
- 顎下の印は●-★の中間あたりを目安にする(今回は少し前すぎたので、やや顔が不格好になった)
- 目の凹みをつくる
- ボタンホールから針(糸は2本取り)を入れ、目の位置に糸をいったん出す
- 糸を出した箇所から2~3㎜離れた場所に再度針を刺し、顎下(首の部分)に針(糸)を出す
- 顎下の針を出した箇所から2~3㎜離れた場所に再度針を刺し、最初の目の位置に針(糸)出す
- 糸を少し強く引きながら凹みができるように作業する
- 上の工程2と3を2~3回繰り返し、もう一方の目も同様に凹ませる
- 玉どめはボタンホール内側付近に隠れるようにする
- 顔の刺繍をする
- ボタンホールから針を入れ、目→鼻→口の順に刺繍する
- 顔の刺繍の仕方は自由、好みに応じてボタン等を使ってもOK
- このテディベアは刺繍糸3本取りで刺繍しています
- 今回の刺繍例
- 目は垂れ目気味に2往復
- 鼻は横に4本
- 口は鼻下から刺繍糸を出し、数㎜下に再度針を刺して糸に弛みをもたせたまま、右の口角位置に針を出す→弛ませている鼻下の糸の下をくぐらせて左の口角位置に針をさす→弛ませている糸を引っ張って整える
- 玉どめはボタンホール内側付近に隠れるようにする
- ボタンホールから針を入れ、目→鼻→口の順に刺繍する
胴・腕・脚のパーツをつくる
- 胴、腕の上下、脚の上下の各パーツを中表に合わせ、返し口をあけて縫い合せる
- 縫代カーブ部分に切込みを入れる
- 腕先、脚先の鋭角部分は余分な縫代をカットしておくと、外表に返した際形を整えやすい
- 縫代カットの際、縫製の糸をカットしないように注意
- 外表に返し、中に綿を詰める
- 腕と脚は、あまり綿を詰めすぎないように注意(分厚くなるとカシメでとめることが難しくなる)
- 腕、脚の端は指で挟んだときに0.5㎝より分厚くならないようにする
- 返し口をコの字に縫い合わせる
腕・脚の上下をカシメで接続する
- 腕、脚それぞれ上下をまち針でとめてバランスを確認する
- 上と下の重ね方は、左右の腕・脚で対称になるように気をつける
- カシメ固定する箇所(まち針で仮固定した箇所を目安)に消えるチャコペンなどで印をつける
- 腕・脚とも接続する側(関節側)の端から0.8~1㎝程度内側に印をつける
- 印をつけた箇所に目打ちで穴をあける
- 穴の大きさはカシメの足が入る直径が必要。今回使用したカシメだと0.3㎝程度
- カシメを穴にはめ込み、打ち具、打ち台に挟んで強く叩き、固定する
- カシメをしっかり固定しておかないと、関節を動かした際に外れることがあるので注意
- 一番下から、
- 緩衝材のゴム板(分厚い雑誌等でもOK)→
- カシメのサイズに合った打ち台→
- カシメをはめ込んだ腕、脚→
- 打ち具
- の順に重ね、打ち具を片手で持って押さえながら、打ち具の上を木槌などで叩く
頭と胴を接続する
- 胴の上部にボタンを縫付ける
- 今回の型紙に関しては、ボタンホールがやや後方になったため、ボタン付け位置を中心よりやや後にした方がよいかも
- ボタンホールにボタンをはめ込み、胴と頭を接続する
腕・脚を胴と接続する
- 腕、脚をまち針で体に仮固定し、バランスを確認する
- 糸を通す目安の位置に消えるチャコペンで印をつけておくと作業しやすい
- 左右の腕、脚をそれぞれ本体に糸ジョイントで接続する
- 玉結び、玉どめは腕や脚の内側に隠れるようにする
- 一方の腕(脚)→本体→もう一方の腕(脚)を2~3重になるように少しきつめに糸を通す
完成です
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